治療が必要な血管外溶血とは
PNHの治療戦略として最も重要なのは血管内溶血のコントロールです。
溶血がない、もしくはほとんどない
溶血が認められる
ユルトミリス®/ソリリス®投与中の患者さんの一部で、治療が必要な血管外溶血を生じるケースがあります。
溶血がない、もしくはほとんどない
溶血が認められる
監修 : 熊本保健科学大学 保健科学部 医学検査学科 教授 川口 辰哉 先生
ユルトミリス®/ソリリス®治療下で治療が必要な血管外溶血が生じる割合
ユルトミリス®/ソリリス®を投与中の患者さんの中で、治療が必要な血管外溶血を生じている可能性がある割合は、1.7~3.4%とする報告1)もあれば、最大20~30%とする報告2)もあります。(海外データ)
検査値や症状から、患者さんごとに治療介入の必要性を検討する必要があります。
1)Shammo J, et al. J Blood Med 2022; 13: 425-437[利益相反 : 本試験はAlexion Pharmaceuticals, Inc.の支援によって実施された。本論文の著者にAlexion Pharmaceuticals, Inc.より研究助成費を受領している者、 Alexion Pharmaceuticals, Inc.の社員が含まれる。]
2)Duval A, et al. Am J Hematol 2023; 98 Suppl4: S5-S19[利益相反 : 本論文の著者にAlexion Pharmaceuticals, Inc.より研究助成費を受領している者が含まれる。]
ユルトミリス®/ソリリス®治療下におけるPNHマネージメント
ユルトミリス®/ソリリス®による治療中の患者さんにおいて、治療が必要な血管外溶血の有無を判断する際には、貧血症状の有無、網状赤血球数、間接ビリルビン値などを参考にします。
● ユルトミリス®/ソリリス®治療下におけるPNHマネージメント
監修 : 大阪大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学 西村 純一 先生